議会報告(第4回定例会)

今回は「子どものあそび場」「子ども会議」の2点を一般質問しました。

苦情や緊急財政対策によって子どものあそび場が制限されていいのか?

「パーシモン広場でのボール遊びが苦情により以前より制限されるようになった。」「夏休みは近くの学校でも緊急財政対策で開放がなくボール遊びができなかった」という小学生の保護者から相談を受け、目黒区のボール遊びの現状を調べてみました。目黒区には69の公園、49の児童遊園があります。そのうちボール遊びができるのは碑文谷公園野球場・東山公園・中目黒公園・駒場野公園・田道広場公園の多目的広場5つだけです。目黒区は学校開放予算を行財政改革で縮小し、学校広場の時間と回数を減らしました。今年の夏休み学校ひろばを全く実施しなかった学校は6校ありました。公園でも学校でもボール遊びができなかったら、どこで子どもたちは球技を行えばよいのでしょうか?目黒区小・中学校の体力調査では10年前と比べ小・中全学年ボール投げの数値が下がっています。このことは以前から教育委員会でも問題となっていました。ボール遊びをする場が減っていることと無関係ではないと思われます。そこで次の質問をしました。

Q:子どもがボール遊びできる場所を積極的に確保するために関連部署が連携し(仮称)「目黒区子どものボール遊びを考える会」を立ち上げ、専門家、保護者、地域の代表らを交えて話し合うべき。

区長:子ども総合計画改定にあたり、子ども青少年担当者会議で検討する。

Q:行財政改革で減らした学校開放の予算を元に戻すべき。

区長:ご理解いただきたい。

のびのび遊びたい子どもたちと静かに暮らしたいと願う住民を上手くコーディネートするプレーリーダーが目黒にも必要では!

Q:目黒区も千代田区のように「子どもあそび場確保条例」を作り、プレーリーダーを配置すべきだ。

区長:子ども条例に基づく子どもの環境づくりはしていくが、プレーリーダーは一般の公園では例がない。公園管理には適さない。

目黒区にも子ども会議を設置し、子どもが住んでいる自治体の施策に意見を言える場を作るべき!

子どもの問題を議論するときには子ども抜きには解決の糸口はつかむことができません。子ども会議は市民社会でいかに振る舞うべきかを考えるシティズンシップ教育にもつながっていきます。

Q:子ども会議を作るべき!

区長:各児童館に現在子ども会議があり児童館計画等立てている。今後子ども総合計画策定の際、検討してみる。

 

今回の質問で子どもの球技場所が少ない、子どもに対する苦情の増加という問題提起はできたと思う。子ども会議の設置を目指し、小さい頃から暮らしているまちを自分たちで作っていく住民自治の感覚を育てていくべきであろう。