私は震災前、神戸の東灘区に住み、震災直前に神戸から東京に転勤となったので命拾いをしたと思っています。阪神淡路大地震は他人事ではありません。半年後に友人のお見舞いに神戸に行きましたが、毎日通っていた公園には仮設住宅が並び、石の滑り台はまっ二つに割れ、震災の爪後をまじまじと見たのを思いだします。その震災から早16年、その時の記憶も薄れかけ、震災への備えも忘れつつあった時の講座だったので、とても新鮮でした。
災害時のコミュニティの大切さ。直後に自分が元気ならば助けを求めている人を救助するのは勿論ですが、その後に復興するまでの長い道のりを助け合っていくことがいかに大切で大変か改めて認識しました。この時が日本のボランティア元年と言われていますが、肉親を亡くした人でも、怪我をしている人でも自分のできることを見つけ行動し、人との関わりのなかで傷ついた心身が少しずつ元気を取り戻していくことが大切だと言っていた言葉が印象的でした。
2部では究極な状態での人間の心理、弱者への配慮の欠落、セクハラ、レイプと私の神戸の知り合いからは聞いたことのない話が出てきてショッキングでした。 避難所のトイレの水が流れないため凄い状態になったという話は聞いたことがありましたが、そういう究極の状態になった時に心の2次災害を受けないように、前もって災害時の対策を定期的に考えることは大切な事だと思いました。関東大震災はいつ起きてもおかしくないと言われています。
まずは自分の周りから、気軽に声を掛け合い、気遣うことのできる関係を築いていこうと思いました。