厚生労働省子宮頸がんワクチン接種部会傍聴記
今日の第7回の接種部会は酷かった。昨年6月14日に「副反応被害者が多くでておりその中でも今までのワクチンの副反応ではなかった慢性疼痛の原因や治療法を調べるために」と一時接種勧奨を中止した。そして今日その調査発表があった。なんと慢性疼痛は心の問題だというもの。
TVや新聞で報道されている不随意運動も接種1ヶ月以降に出た症状もワクチンが原因ではないと発表された。にかく医学的にわからないものは全て心の問題としてしまったのだ。開いた口がふさがらないし、被害を受けている子どもたちにどう説明したらいいのか。
最後に委員の1人から接種するときに子どもにどういうワクチンを接種するのか理解してもらってから打つべきと今更発言が出る始末。最初に導入する時に言って欲しかった。
私は導入時にあれほど教育委員会に噛みついて子どもたちへの説明を訴えたのに区行政も国の言いなりだった。
治療法は理学療法と認知療法等で行っていくというもの。ホルモンが多分に関わっている症状がでているにも関わらず強引に心理的要因にしてしまった接種部会の議論は医学の限界と権力の方向性を物語っているように思える。確かに心と身体は繋がっているが、身体に異物を入れたことは問題とせず、接種時の痛みや不安から心が病んでいって身体がおかしくなったという論法は乱暴すぎる。
これで勧奨中止再開は一気に加速した。次回の接種部会で安全性を今一度確認してGOサインが出されるだろう。
被害者と直に接している私は副反応実態と接種部会の認識の隔たりを指摘し、これ以上被害がでないように、又被害者の補償が進むように働きかけていく。