世の中にはこんなにもハラスメントがあった  

 ハラスメントの意味を調べてみると「いじめ、嫌がらせ」と出てくる。
 最近「パワハラ」、「セクハラ」だけでなく「モラハラ」「家事ハラ」とかいろいろなハラスメントが言われているが、世の中にはこんなにもハラスメントがあることに驚いた。
 
私が会社員だった20数年前はこのような言葉はなかったので随分嫌な思いをしたような気がする。
 
例えば、入社初めての飲み会で上司と踊らされたチークダンス。強烈な洗礼だった。
 
人と自分を大切にするという人権意識の広がりとともに、無意識の差別を「ハラスメント」と「言葉」として言い表すことは、他人に伝える方法としてわかりやすい。

  先日友人と話をしていて「セカンドハラスメント」の話になった。
 
友達の起業の手伝いを強要されて断ったことを別の友達に話したら、「そんな友達に近づきすぎた貴方が悪い!」と言われた。自分は悪くないのに、さも悪いように非難されたこのことは、まさしく「セカンドハラスメント」というもの。
 
傷口に塩を塗るようなこの行為。辛すぎる。

 もっと「ハラスメント」を調べてみると出てくるわ、出てくるわ。
「アカデミック・ハラスメント」「マタニティ・ハラスメント」「パタニティ・ハラスメント」「セカンド・ハラスメント」「アルコール・ハラスメント」「スモーク・ハラスメント」「スクール・ハラスメント」「人種・ハラスメント」等等・・・・
 
ハラスメントの意味は「いじめ・嫌がらせ」なので子どもの世界だけでなく、大人の世界でもこれだけ「いじめ」が蔓延しているということ。すごい・・。
 
無意識に差別していないか、自分自身を振り返ってみる機会も必要なんだと思った。人権意識を振りかざすことはよくないが、屈折した感情をしまい込むのではなく、差別であることをきちんと他人に言葉で伝え、互いを理解することで、人と人が豊かな人間関係を築いていけるようにするのは大切なことだ。

 私はこれからも、人の心の痛みに敏感でありたい。