20年近く前に仕事の関係で清掃工場を見学した経験がありますが、その当時は臭いが工場中にかすかに漏れていて、今回も覚悟して臨みました。ところがそんな心配はどこやら、エアーカーテンのお陰で、全く無臭で却ってびっくりしました。
ゴミ収集車の運搬もとても効率的に機械的に行なわれており、臭いを出さないために常に工場内に水道水を散水しているという話は工場がそれだけ周辺住民に配慮しているということでしょう。裏をかえせばそれだけ住民が臭いに敏感だということです。なんだか現在の我々が除菌、除菌と菌に敏感になりすぎているのと繋がっているような気がします。
また、煙突から出るのは焼却の工程で水蒸気だけになっているのですが、煙突から出る水蒸気は白い煙にも見えるので、すすや燃えカスなどの何か変な物がでているのではないかという住民の声に配慮し、水蒸気が出ない処理をしているそうです。そのため、200度の熱風が煙突から出ているとの事でした。ただでさえ、ヒートアイランドなのにどうにかならないものかなと思いました。
工場側と住民のコミュニケーションがもう少しとれれば環境にやさしくなれるのではないでしょうか?工場側は住民への説明の機会を、清掃工場の存在を理解してもらえるチャンスととらえ、積極的に臨んでほしいものです。